全国的にインフルエンザが流行っており、昨日県内でも流行期に入ったと発表がありました。これは昨季と比べると1カ月ほど早いです。
それに伴い、インフルエンザワクチンの接種開始を前倒しにすることも検討可能となりました。
当院ではワクチンの確保ができ次第、順次摂取開始予定としております。
インフルエンザワクチンの効果は3~5カ月程度であり、摂取後から免疫ができるまでは約2週間ほどかかります。
あまり早くワクチンを接種してしまうと、まだ寒く従来のインフルエンザが流行する時期に効果が切れてしまう可能性もあります。
予防のためのワクチン接種は大切ですが、やはり第一は感染対策をしっかりと行い、感染症に罹らないよう注意することが大切です。
なぜ感染対策が大切なのか
在宅で療養されている患者様は、加齢や病気の影響で体の抵抗力が下がっていることが多く、風邪のような軽い感染症でも重症化しやすい状態にあります。
また、ご家族や訪問する医療者・介護者を介して、知らないうちに感染症がうつってしまうこともあります。
症状がなくても病原体を持っていることがあるため、症状の有無にかかわらず、みんなで基本的な対策を行うことが、患者様とご家族、そして訪問するスタッフ全員を守ることにつながります。
基本的な考え方
私たち医療者は「標準予防策」という考え方に基づいて対応しています。これは、すべての方に対して同じように、基本的な感染対策を行うという考え方です。
特定の人だけが行うのではなく、誰に対しても同じ丁寧さで手洗いや器具の管理を行うことで、感染症の広がりを防ぎます。
患者様、ご家族の皆様にも、日常生活の中でできる範囲の対策にご協力いただけますと幸いです。
ご家庭での対策
<手洗い・手指消毒>
食事の介助、おむつ交換、傷の処置などの前後には、石けんと流水での手洗い、またはアルコール消毒液での手指消毒を行ってください。
特に汚れが見える場合は、必ず石けんと流水で洗ってください。
<咳エチケット>
咳やくしゃみが出るときは、ティッシュやハンカチ、袖で口と鼻を覆う。
ご家族に風邪症状がある場合は、可能であればマスクを着用して患者様に接してください。
<換気>
1〜2時間に1回程度、数分間窓を開けて空気を入れ替えていただくと効果的です。
<タオル・食器などの共用を避ける>
患者様専用のタオルやコップを用意していただくと、感染のリスクを減らせます。
特別な消毒方法は不要で、いつも通りの洗浄・乾燥で構いません。
<体調が悪いときの対応>
ご家族に発熱や咳、下痢などの症状がある場合は、無理をせず訪問診療・看護のスタッフにお伝えください。
患者様ご自身に、いつもと違う発熱や元気のなさ、食欲不振などが見られた場合も、早めにご連絡ください。
感染対策は、特別なことをするのではなく、日々の生活の中でできる小さな心がけの積み重ねです。
ご不明な点や不安なことがあれば、いつでもお気軽にお尋ねください。
皆様と一緒に、安心して療養生活を送れる環境を作っていきたいと思います。