当院は、患者さんが適切な意思決定をすることができるように、以下の指針を定めます。
- 医師等の医療従事者から、現状、医療行為等の選択肢、今後の予測などの適切な情報提供を行います。
- 医療・ケアを受ける本人およびそれを支える家族が、多専門職種の医療・介護従事者から構成される医療・ケアチームと十分に話し合いを行えるようにします。
- 本人の意思を最優先とし、家族や医療・ケアチームが納得し、受容できる意思決定となることを目標とします。
- 時間の経過に伴い、本人の意思は変わり得るものと理解し、その都度適切な情報提供と説明を行い、本人が自らの意思の変化を家族や医療・ケアチームに伝えることができるよう支援します。
- 話し合いの内容は、その都度診療録に記録し、医療・ケアチーム内での情報共有を行います。
- 人生の最終段階における医療・ケアの開始、不開始、変更、中止等は、医療・ケアチームによって、医学的妥当性と適切性を基に慎重に判断し、本人と家族で話し合った上で決定します。
- 本人の意思確認ができない場合は、以下の手順によって、本人にとっての最善の方針を決定します。
- 話し合いの中で、意見がまとまらない場合や合意が得られない場合は、患者本人または家族の同意を得た上で、可能な限り医師会の臨床倫理委員会等外部専門家との検討の上、方針等についての助言を得ます。