訪問診療時でも、自宅でエコー(超音波検査)ができるよう、ポータブルエコーを導入しています。

手のひらサイズのものです。救急の場や訪問診療に特化した機器のため、電源を押してからの立ち上がりも速いことから採用しています。
自宅で検査を迅速に行うことで、急な状態の変化の原因究明や経過確認などにも大変役に立つ医療機器です。

ポータブルエコー

<主な検査対象>

  • 心臓
  • 腹部
  • 頸部
  • 膀胱

もし何か異変があった時は、その状態がわかるよう、モニターに映し出された結果を患者さんと一緒に画像の確認をすることができます。

<訪問診療でエコーを使う例>

  • お腹が張る
  • 尿が出ない、量が少ない
  • 胸水が溜まっている(息苦しい)
  • 苦しそうな表情をしている など

上記のような訴えがご本人からある場合や、ご家族が「いつもと様子が違う」と気付かれお声掛けいただくこともあります。

 

例えば、お腹が張っている・尿が少ないという場合には、エコーを使うことで、「今、膀胱の中にどれくらいの尿が残っているのか」調べる事が可能です。膀胱にたくさん尿が残っているのに尿が出ていない状況のであれば、「尿閉」という症状だということが分かります。この場合、排尿をするために自宅でバルーンカテーテルと言う、尿を出す管を挿入し処置をします。尿が出た後に再度エコーで膀胱を確認し、症状の訴えに変わりがないかなどを確認します。

訪問診療の現場においては、すぐに処置をしなければ救急搬送になってしまうケースもあるため、適切な診断と処置が重要です。
今回ご紹介した、ポータブルエコーは、訪問診療をする医師の声をもとに開発された医療機器の1つ。
私たちが訪問診療を行う上で、ご自宅ならではの環境でも病院と変わらない医療を提供し、患者さんやご家族が安心して診療を受けることにつながればと思っています。ポータブルエコー以外にも訪問診療を行う上で、良い医療機器を採用し、ご紹介していきたいと思います。